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執筆者の写真zakura

11/16(sat)~11/18(mon) 山﨑慧一郎写真展『内なる印象』

zakuraでは11月16日(土)~11月18日(月)まで写真家 山﨑慧一郎による写真展『内なる印象』を開催致します。

zakuraでの展示は今年で4度目。

毎年決められたテーマに沿って丁寧に切り撮られた小さな作品群は、山﨑独特の主観主義的写真で観る者の想像力に常に訴えかけてきます。

山﨑の変わることのない拘りと独特の感性がとても興味深い写真展となります。

会場にてぜひ体感ください。

皆様のご来場お待ちしております。


山﨑慧一郎 「『内なる印象』

会期:11月16日(土)〜11/18(月)

時間:11:00~21:00(最終日は18:00まで)  

会場:zakura〒150-0033 東京都渋谷区桜丘町14-5-103


<個展によせて>

zakuraでの個展も4回目を迎えました。


ただ1つのテーマ、ただ1つの手法で、1年に10点だけの小さな写真。


この場所でご覧いただくことだけを考えてじっくりと組んだ作品が増えていくごとに、自己と作ったものとが馴染んで自然になってゆくのを感じています。


写っているものが何なのか、それをどこで撮ったのか、そのときどんな気持ちだったのか、そうした意味や情報を削ぎ落としていくと、最後にはリズムや調和のようなものが残ります。


それは私だけに固有のものであって、同じように誰しもが、ものを捉える自分だけの感性を備えています。


意味や情報は他者にものを伝えるために必要なものではありますが、そうした共有もあくまで仮初めのものにすぎません。突き詰めれば誰もが孤独であり、その不安や寂しさのためかうわべの共有にばかり囚われすぎて、ひとは自分の感性でものを捉え、自分の言葉で語るということを忘れつつあるように思います。


しかし人間は、短絡的な意味に安易に飛びついてしまう卑しき性を持つ一方で、意味以前のものを感じ取る能力を確かに有してもいます。


たとえば、字がきれいであるとか、木々の枝ぶりであるとか、朝、刻々と白んでゆく空の色とか。そうした言葉ならぬ「美しいということ」の神秘は人間を人間たらしめる豊かなもので、何であれ作品というものは、作家がまっすぐにその謎と向き合った結果として生み出されることが本質であろうと考えています。


私は私の目で素直にものを見て、素直に形にして、ただそれを皆様と静かに味わう時間が持てさえすればいい。


今年もお会いできるのを楽しみにお待ちしております。


<山﨑慧一郎プロフィール>

1979年生まれ。國學院大學文学部哲学科卒。


記号と認識をめぐる観点から2013年頃より写真を独学。小さなモノクロプリントを中心に制作している。現物主義、秘密主義を旨とし、プリント以外の形で作品を公開しない。


2020年11月 個展「無言歌」(ナダール:南青山)

2022年2月 個展「ロカンタンに捧ぐ」(zakura:渋谷)

2022年12月 個展「廻廊にて」(zakura:渋谷)

2023年11月 個展「シーニュの境域」(zakura:渋谷)






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